ポケモンとジャンケン
ポケモン対戦とはジャンケンである。私はこのよく見る意見にさほど反対しない。ただポケモンのジャンケン要素とは二者が同時にカードを切り合うことを指しているのであって”選択は結果論でしか評価できない”というところは否定したい。
ジャンケンは「グー」「チョキ」「パー」しかない一方でポケモンは手を自分で用意できるのが面白さの一つである。手を用意する上での理想とはジャンケンでいうと「グー」「チョキ」「パー」全ての要素に勝てる手である。
もしこのような手があるならば勝因は結果論ではなく準備の段階で論じることができるだろう。要は理想を追い求める上での基本的な考え方は一網打尽なのである。もちろん結果論でしか論じられない場面もある。しかしながらそこで甘えてしまっていては勝率は伸びない。思考しどの択にも活路を見出すよう頭を使うべきだ。これが私のジャンケン要素を否定し賛成する考えだ。
少しだけ話がそれる。理想とはその人が求め続ける完璧な状態だ。しかしながら完璧などありえない。全てを想定できるわけがないのでどこかで綻びが生じるに違いない。どうすればいいのか。考える範囲を狭くすればいいだけだ。狭い範囲での有利をまずは目指せばいい。そこからプールを徐々に広げていければいい。
具体的な話をしよう。私はある程度の認知された並びに対して選出から立ち回りの三手目あたりまでは構築を組む上で脳内でシミュレートしている。そこでこちらが有利と自分で思える場面になっていればいい。もちろん想定外なエラーは生じる。その場合は再思考する。熟考しても完璧が無理なのに即興でできるわけがない。帰納と演繹、トライアンドエラーの連続だ。
話を戻す。一網打尽するには相手の上を取るのが手っ取り早い。要は打点の確保である。また上を取ることは被弾での事故も防ぐ。ポケモン対戦においては運要素は切っても切れない。こういうところでも甘えたプレイヤーではいたくない。
まあなにが言いたかったかというと結果論で論じてしまう構築は成長には繋がりづらいのでそこを否定する気持ちは忘れたくないなというお話。
ただある程度の可能性を受容しそれ以外で勝てるならそれも一つの形ではあることは否定しない。それも限られたプールでの完璧なのだから。